睡眠不足の原因と健康への影響について

日本人の睡眠時間は、世界的に見ても極端に低くなっています。
多くの国民が日常的に睡眠不足の状態にあり、様々な影響が仕事にも出ているとも言われているようです。

睡眠不足が引き起こされる原因は、大きく分けて2つあると言われています。
まず、働きすぎだという点です。
日本人は外国人に比べて睡眠時間が短いだけではなく、労働時間が長いと言われています。
週5日8時間労働が基本であり、そこからさらに残業まで行えば、睡眠どころかプライベートの時間まで削られてしまいます。
働きすぎることで脳も身体も過剰に覚醒してしまい、眠りたくても眠れない状態に陥りやすいのだそうです。

また、国民全体で夜型の生活に慣れていることも睡眠不足の原因になっています。
24時間営業している店や街灯により、夜でも明るい環境にいると、脳が昼間だと勘違いして眠気がなくなるそうです。
また、スマートフォンやパソコンを長時間使用すると睡眠時間がどんどん遅くなり、中には一睡もできないという人もいるのだとか。

こうした睡眠不足を放置すると、身体的にも精神的にも、悪影響を及ぼします。
睡眠は心身を回復するために必要な行為であり、眠れない状態が続けば、疲労を取り除くことができなくなってしまうでしょう。
さらに、認知機能の低下による事故へのリスクも高まりますし、職場での作業能力の低下も免れません。
ですから、少しでも改善するためには、各自が昼休みに仮眠をとったり、寝る直前のスマートフォンやパソコン操作を控えるなどして、適切な睡眠時間をとる工夫をする必要があります。